たけのこブログ

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【就活】超難関グループディスカッション体験記(フェルミ推定)

こんばんは、たけのこです。

今日は大学で就活をしていた時に体験した、超難関グループディスカッションについて書きたいと思います。

 

就活時にはグループディスカッションを10回以上受けたのですが、明らかに他とは難易度も内容も異質だったのでよく覚えているのがこのGDです。

 

遭遇する確率は少ないと思いますが、就活生はぜひ参考にしてください。

 

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グループディスカッションとは

 

GDとは名前の通り、グループでディスカッションを行う様子を面接官が審査する面接です。

 

僕の経験上、人数は4人~8人くらいで行うものが多いと思います。時間は20分くらいから1時間くらいが多かったと思います。

 

企業によって、資料が配られるものや、資料はなく口頭でテーマだけ与えられるものなど様々です。

 

与えられる資料も簡単にテーマが書かれたもの、選択肢がいくつか書かれていて、そのなかから結論を選ぶものなど、いくつかのパターンがあります。

 

また、難易度は比較的優しいものが多いです。

 

GDで優秀な人材を見つける、というより周りとうまくコミュニケーションをとれない人間だけを削る、というスタンスの企業が多いように感じました。

 

超難関グループディスカッション

 

一方で、僕が体験したそのGDは、先ほどの特徴とは正反対でした。

 

まず、人数が12人いました。僕がそれまでに体験した最大人数は10人でした。

 

それにもかかわらず、時間が15分しかありませんでした。計算すると、1人当たり話せる時間は1分少々です。

 

ちなみに、別の企業で10人でGDをしたときは制限時間は30分でした。

 

つまり、相当要領良く進めないと、とても結論までたどり着けません。

(GDではタイムアップで結論が出せないと、全員不合格になる場合もあります。)

 

そして、なによりこのGDを難解にしたのはそのテーマでした。

 

面接官の言葉をそのまま書くと、

日本全国にある宅配ピザ屋の件数を推測しなさい。資料はありません。制限時間は15分です。それでは今から始めます。」

 

でした。

 

あきらかにメンバーが戸惑ったリアクションを見せる中、GDが始まりました。

 

超難関グループディスカッション攻略

 

僕はGDの時はいつも「よろしくお願いします。」と言ったあと、2秒間誰も話さなければ進行役になると決めていました。

 

今回も誰も話さなかったので、進行役をかって出ました。本来はGDの進行をするときは、いかに平等に話を振るかも大事な評価点の一つです。

 

しかし、人数の割に時間が極端に短く、そもそも全員平等に話させるつもりがないのは明らかです。

 

また、メンバーの半数以上がどうしていいか分からず明らかに動揺していました。

 

そのため、頭の回転が速そうなメンバーを中心にディスカッションを引っ張っていくことが大事だと感じました。

 

とにかく結果(答え)までグループを導く力が求められている、とこのGDの意図を解釈しました。

 

そのため、数人が会話についていけていませんでしたが、とりあえずはスルーしました。(通常のGDではやってはいけないことです。

 

とりあえず、ピザ屋の件数を推測するために良い方法はないか、とメンバーに聞いてみますが、全く意見は出ません。

 

(何人かは絶望した表情で、こんなに重い空気のGDは初めてでした。)

 

幸い、お題を聞いた瞬間に何となく、ゴールまでの道筋が頭に思い浮かんだので、何も意見が出なければ、自分の案を提案するつもりでした。

 

いきなり予想しようとしても全く見当もつかないので、予想しやすいように要素を分解してみることにしました。

 

具体的には、

宅配ピザが届くまでを最大40分として、半分の20分で作り、残りの20分で配達するとする。配達の速度を時速30㎞とすると、20分で10㎞の距離を配達していることになる。自分の家を中心としてこの10㎞県内にいくつピザ屋があるか想像する。

10㎞の円の面積は10×10×3.14=314㎢なので、それを日本の面積約38万㎢に直して計算しましょう。」

 

という風な具合に、段階を踏んで予想することを提案しました。

 

今振り返ると、かなり都合よく計算しやすい数字を使ってます。 笑

もっとスマートに計算できる方法も今なら思いつきます。

 

ですがそこは大した問題ではなく、この手のGDのポイントは、いかに合理的かつ計算しやすいように要素を分解するかです。

 

理論立てて考えられていて、根拠があり、推測するのを容易にしていれば正解と言えます。

 

この場合は、「宅配ピザ屋の数」を予想する問題をいくつかの要素に分解し、「10㎞圏内にある宅配ピザ屋の数」に置き換えることで推測しやすいように問題を変換しています。

 

この提案で、ほぼ正解までの道筋は見えたのですが、焦ってはいけません。これは面接です。もうすこし自分がよく見えるようにアピールします。

 

周りの表情を見る限りこれ以上の案はないだろうと思いつつ、

「ほかにもいい案がないか考えてみましょう。」

 

と提案してみます。

 

沈黙が流れます。予想通り案は出ません。(我ながらずる賢い。)

 

他の案が出ないことを確認したうえで、計算に入ります。この時にはあまり話す機会がなかった人たちに役割を振りましょう。

 

一応、周りもちゃんと見えているアピールです 笑

 

GDの難易度と時間のせいで、全員でチームワークを発揮することはできませんが、他のメンバーを気に掛ける姿勢は見せておいた方がいいでしょう。

 

結果発表

 

GDの結果を報告すると、面接官は

「答えの数字を知ってしまうと、数字で判断してしまうから私も正確な数字は知りません。計算結果より、そこにたどり着くまでのプロセスを評価します。

 

と言っていました。

 

このGDに限ったことではありませんが、やはりGDでは結果よりプロセスが評価対象となるようです。

 

後日メールで合格の知らせがきました。僕の予想では同じグループの合格者は多くても、僕ともう1人くらいではないかと思いました。 

 

ちなみに、面接を受けた後で知ったのですが、これはフェルミ推定というタイプの問題らしいです。

 

想像もつかないような数値を予想するために、要素を分解し、自分が持っている知識から推測するような解き方です。

 

僕の考え方のように、要素を自分が予想できるレベルまで、なるべく簡単に分解するという方法です。

 

今回の問題だと、僕の解き方以外にも

  • 日本全体のピザの年間消費量(人口×3枚など)を予想して、1店舗の生産能力で割る
  • 小学校の数と同じくらいと仮定して、計算する

 

といった方法があります。

 

僕は奇跡的に解き方を思いついたからよかったものの、初めからこういう問題が存在すると知っていれば、より余裕をもってGDに取り組めたと思うので、就活生は覚えておいて損はないと思います。

 

まとめ

 

フェルミ推定コンサルティング会社や外資系企業でよく出題されるそうです。(僕はとあるカード会社で遭遇しました。)

 

初見だと物凄く難易度が高く感じられますが、解き方を知ってれば、それほど焦らずに済みそうです。

 

就活生の皆さんはこういう問題が出ることもあると頭の片隅に置いておけば、いざ出題されたときに主導権を握れるはずです。

 

その際は、ぜひアピールも忘れず、冷静にディスカッションを進めてください。

 

 

それでは、ごきげんよう