テレビがつまらなくなっている理由とテレビ局の経営戦略
こんばんは、たけのこです。
これまでボードゲームの記事しか書いてこなかったのですが、そろそろ自分の考えや意見も書いていこうかと思います。
なかなか最初の一歩が踏み出せずにいましたが、今日は思うままに最近気になることを書いていきます。
最近テレビがどんどんつまらなくなっている
と、感じるのは僕だけではないはずです。僕が大人になったせいもあると思いますが、それにしてもテレビがつまらなくなっている。
いつも似たような番組ばっかだし、ごちゃごちゃした番組が多い。出演者が多いのもあると思う。
なぜこんなことになってしまったのか。
クレーマーの存在
理由の一つはクレーマーの存在でしょう。気に入らないことがあるとすぐにテレビ局にクレームを入れたり、SNSで騒いだりする人がいるからです。
そのせいでテレビ番組の規制が厳しくなり、これまでみたいな冒険的な番組や下ネタの多い番組が作れなくなっています。
またスポンサーがクレーマーを警戒するあまり、挑戦的なヒット番組を作るのを目指すより、安定的に視聴率が取れそうな番組を求めているように思います。
その結果、固有のファンがいる芸能人を集めて、足し算的に安定して視聴率を確保するという番組作りをに目指していることが多いです。
これはバラエティだけでなく、ドラマなどにも言えそうです。
なぜそれでもテレビ局はつまらない番組を作り続けるのでしょうか。
テレビ局にとっての一番のお客様はスポンサー
テレビ局にとってまず第一に考えないといけないのは視聴者ではなく、スポンサーの意向です。
お金を払ってくれるのはスポンサーだからです。加入料を払わずに見れるテレビ局の収入源は主にスポンサーからの広告収入です。
とはいえ誰も番組を見てくれなければ、スポンサーも広告を出そうとは思わないので、視聴者をないがしろにはできませんが…
まあ、それでもスポンサーが第一、その次に視聴者というのは間違いないでしょう。
スポンサー様が最低限納得してくれるレベルの番組を作る必要があるため、クレームが来ては困るわけです。
そのため、たまの大当たりより、いかに合格点を毎回超える番組を作るかが重要になってくるのでしょう。
だからある意味で、このような番組作りになってしまうことは合理的と言えます。
テレビ局も営利企業である以上、利益を上げるためにこのような経営戦略をとっているといえます。
長期的には優れた経営戦略ではない
とはいえ、個人的にはこれは良い戦略だとは思えません。
確かに目先のことを考えれば、スポンサーの意向通りに番組を作るべきでしょう。
しかし、このような番組作りばかりしていると、長期的にはテレビ局の広告媒体としての価値は下がっていきます。
つまり、スポンサーとしても広告を出す(テレビ局にお金を払う)メリットが薄くなります。
そうなると、当然広告料も今ほどは取れなくなるでしょう。
YouTubeやAmazonプライムなどのネット動画が台頭している今、視聴率と広告料は下がる一方でしょう。
僕のように、テレビのバラエティーのごちゃごちゃした感じが嫌いな人は、YouTubeを見るようになりますし、
下ネタや挑戦的な番組が見たい人はネット番組にどんどん流れていくはずです。
このままの経営戦略だとテレビ業界の未来は厳しいでしょう。
いまはまだテレビには歴史がある分、YouTubeやネット番組に出るよりテレビに出れる方がステータスになる、
という風潮があると思います。
(自分で数分の動画を作った方が、テレビに出るよりはるかに儲かるであろうユーチューバーがテレビに出ていることから推測するに)
しかし、この風潮がひっくり返り、ネット番組に出ることの方がステータスになる日も遠くはないかもしれません。
こうなってしまえば、テレビ業界は完全に廃れていくでしょう。
もしかすると、アマゾンやネットフリックスに日本のテレビ局が買収される日が来るかもしれません。
個人的には、1社くらい買収されるくらいの刺激があった方が、テレビ業界にとってはプラスかなー、と思います。
僕は特にテレビっ子ではなかったのですが、そーいえば最近テレビ見ないなぁと、ふと思ったのでテレビ局の経営戦略と未来について考えてみました。
皆さんはどう思いますか?
それでは、ごきげんよう。